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2007年9月26日 (水)

晩夏のプレイボール

晩夏のプレイボール

それぞれに野球にこめられた想いを綴る10話。

第一話 練習球 

甲子園を目指す少年真郷。地区予選準決勝で九回の裏、ツーアウト、ランナーなし、点差は四。というところで代打に出される。

九回の表2点をリードされたまま見方が守備に入っているときに監督に準備しておけと言われてから、バッターボックスに入り一塁ベースを走り抜けるまでを描く。

7歳の時に野球を初め中学ではエースで4番、誰にも負けないという自負があった。

いくつかの高校から野球留学の話もあったがこの町から一緒に甲子園に行かないかという監督の手紙で地元の高校に進学する。

しかし高校三年になっての初めての練習日、野手への転向を言い渡される。

そしてこの日の代打。

終わっていない。まだ、終わりはしない。

真郷は一塁ベースの上を真っ直ぐに、走り抜けた。

第10話 練習球Ⅱ

ボールが転がる。眩しいほど白く輝きながら。一球の眩しさを忘れていた。と思ったのは律。

転がったボールは真郷が打ったものだ。

真郷。おれたちまだおわってなんかねえよな。

律はピッチャー、9回の表に追加点を許したとき、ここまでかと感じてしまった。

もう少し闘争心があれば一流のピッチャーになれるんだがなと何度いわれたことか・・・しかし挑みかかる感情はあまりに獰猛で荒らぶれていて、小学生の日々に引き戻してしまう。小学5年のときの執拗ないじめ、それは少年野球チームでエース気取りで生意気だという事が原因だったようなのだ。

一度棄て、真郷に会い、再び選んだ野球。

自分は野球を棄てなかったんだという自負は、律の中で静かに確かに存在する。その自負に助けられ、支えられてここまで来た。

もう充分やないか・・・・敗北を受け入れる準備を始める。

捨てられる運命にあった練習球の一つ、律は甲子園に連れて行ってやろうと思ってずっと持っていた。

真郷が打席に向かう途中「持ってきてるんか?」と聞く。

打席に向かう真郷に向かって右手を持ち上げる。

九回裏、ツーアウト、ランナー一塁、四点差。

つながった。真郷がつなげてくれた。「続けよ。真郷を還すんや」次の打者に向かい声を張り上げる律。今までの律には、こういう事はなかったのではないだろうか。

終わっていない。おれたちの夏はまだ終わっていない。

練習球はピッチャーから野手に転向を余儀なくされ、その試合のレギュラーにもなっていなかった真郷から見た野球。

練習球Ⅱはいじめのために一度は野球から離れ、真郷に一緒にやろうと言われ再び始めたピッチャーの律から見た野球。

お互いに相手がいたからこそ続けられた野球。このままで終わって欲しくないですね。

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2007年9月18日 (火)

下町不思議町物語

下町不思議町物語 (YA!フロンティア)

関西から関東(たぶん)引っ越してきた直之。

お父さんとお母さんが離婚して、お父さんと一緒にお父さんの実家であるお金持ちの家におばあちゃんと暮らすことになった直之。

6年にしてはとても身体が小さい、それはどうやら病気だったせいらしい。算数は得意だが国語は苦手。言葉はもちろん関西弁、学校ではいつも耕太とケンカの毎日である。

そんな直之をおばあちゃんは疎ましく思い直之のそれを感じているので学校から帰るといつも外に出ていた。

そんな時関西弁をしゃべる着物姿の男の人に出会う。

心地よい関西弁が耳から聞こえてきそうな気が・・・・もうそれはぽんぽんと

この本の一番の感想が関西弁が心地いい?なんか視点が違うんとちゃう?というツッコミが聞こえてきそうやけど、まぁまぁ

この男の人、高塔さんはどうも普通の人とちょっと違うみたい。この人たちが集まる喫茶店がある町並みも喫茶店に来ている人たちも直之の住んでいるところとはちょっと違う雰囲気。

関東に越してきてからいつも1人だった直之はここで高塔さんに弟子入りし仲間もできる。

高塔さんの家に出入りし夕飯もご馳走になっている直之は、ここでは時間がゆっくり過ぎていると感じる。

ご飯を早く食べないといけないとか宿題を早くしないといけないとかあせらなくても自分のペースでしていける。

こういう雰囲気は実にいいですよね。最近の生活はみんな忙しすぎ。アレもしないといけないコレもしないといけない。あ~時間が無いというように。

本当の自分で居られる場所があると気持ちも穏やかで居られるし何とやる気も出てくるんですね~。

指でたどるとそのイメージが頭に入ってくるという不思議な本をもらった直之は、初めは全然読めなかった(イメージが流れてこなかった)がある時から読めるようになり、そして解らない意味は辞書で調べてという風に読み進めていくようになる。

そういう直之の努力もあり苦手な国語で70点(今まで20~30点)とることができた。しかし耕太からカンニングしたといわれ答案用紙を破られてしまう。ケンカになって直之は耕太を突き飛ばしてしまう。

耕太のお母さんに怒鳴られたおばあちゃんはお父さんに直之はカンニングして耕太を突き飛ばしたという。お父さんも反論できない。

それを見ていた直之は家出してしまう。

努力した結果だった国語の点数・・なのにお父さんは自分のことを信じてくれない・・・・直之はどんなに悔しく悲しかった事だろう。

でもコレをきっかけにお互いに見つめなおす家族。

お父さんもおばあちゃんも忘れていたことを思い出す。暖かい気持ちを取り戻した家族のありようは今の家族にとってとても大事なものだと思います。

物語の中にはととろ、猫バスならぬ猫タクも登場。はてさてどんなところに登場するのでしょうか?

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2007年9月14日 (金)

時空より愛をこめて

霊少女清花 1 (1) (YA!フロンティア)

童話作家の母と消防士の父の愛の結晶の清花。

母親の思い込みと父親の念によって清花が生まれ、母親の父への愛情と清花への愛情で育っていった。

半分幽霊で半分人間の清花は人の心が読みとめる精神感応者(テレパス)。

他の人の心の叫びを聞き流す事ができない。

一方、清花と同じような超能力を持つ七凪は人の心が解っても自ら何かすることを良しとしない。そのまま眺めているだけだ。

そんな七凪だが清花が川霊に引き寄せられて川の中に入ってしまった時助けくれる。

しかしその後七凪は行方不明に。

七凪の過去・・・・七凪は捨て子で施設に入れられていたが引き取られる事になる。その施設で仲のよかったお姉さんが七凪が引き取られて一年後に行方不明になる。

七凪はそのお姉さんをずっと探していてどうやら最近見つけたらしい。

そのことと七凪の行方不明とは関係があるのだろうか・・・

超能力があるというだけかと思いきや何と清花は半分は幽霊。こういうところが今までの超能力者と違うところ。

人の心が読み取れるという事にはちょっと興味があるけど、自分の心が読み取られていると感じるのはとっても不快。

自分の思いを汲み取ってくれるのと勝手に覗かれるのとはすごく違うといった感じだろうか。

ちょっと人と違うところがあると何となく周囲にそれを知られてはいけない、隠し通さなければ・・・・という思いが強く働くのだろう。

その結果、心を閉ざしてしまい楽しい気分を味わう事ができなくなるという悪循環。

七凪は同じ力を持つ清花に出会い自分の気持ちが変わっていることを知る。

超能力というのは身近に無いがちょっと人と違うというのは誰にでもあることで考えさせられます。

と硬い話になってしまいましたが、本の内容はそうではありませんよ。事件解決ハッピーエンドですから楽しんで読んでください。

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2007年9月 9日 (日)

舞は10さいです。

舞は10さいです。

舞は10歳。ある朝怖い夢を見たと思ったら何とおねしょをしていた。

慌てて着替えをし、自分でお布団を干そうとしたところへお母さんが来てしまう。

いいお天気だからすぐ乾くわとお母さんがシーツをはがしお布団を干してくれる。

同じ社宅のなおみちゃんと帰っていた時なおみちゃんのお母さんの車に舞のお母さんも乗っており家まで乗せていってもらうことになった。

なおみちゃんお母さんが舞のことをほめてくれるので舞のお母さんは何と舞がおねしょした事を話してしまう。

舞はなおみちゃんにおねしょした事を知られてしまいショック・・・・

自分がいったい何歳までおねしょしていたか覚えていますか?

私は忘れてしまいました。と同時に子どもがいつまでおねしょをしていたかという事も実は覚えていません。

大きくなってしまうと忘れてしまうものなんですね

でも舞にとっては一大事。頭の中が真っ白になってしまうのにもうなずけます。

時として大人は子どもがいって欲しくない事も何の気なしにいってしまうものなんです。

例えば勉強にしても全然していない事はなくても「家の子なんか全然勉強しないんですよ~困ったものです。}なんて事をね。

それを聞いていた子どもはきっとふてくされてしまうでしょうね。やっていてもやってないって言われるんだったら、もうしない!って感じで・・・・

ちょっと話はずれますがしゃべって欲しくない事ほど時として子どもはしゃべってしまうって事もあるんですよ。お子ちゃまたち!!

舞はなおみちゃんにおねしょのことは内緒にしておいてといいたいのですが、中々言い出せません。

そんな時おばあちゃんから電話がかかってきます。もうだいぶんおばあちゃんのところにも行っていなかった舞はおばあちゃんのところに行きたいと話します。

おばあちゃんは来たらいいと言ってくれますが、それには舞が自分でおばあちゃんの家に行かないといけません。

おばあちゃんに「1人では行けないよ」と言うとおばあちゃんは「舞は幾つになった?」と聞きます。

舞が10歳というとおばあちゃんは

「10歳にもなったら、たいていの事はできる。できないことのほうがすくないんじゃないかな」

と言います。

10歳にもなったら、たいていの事はできる

舞はその言葉に勇気付けられなおみちゃんに「おねしょのことは内緒にしておいてね」と言えたのです。

今、幾つになりましたか?

10歳になったらたいていの事はできると思いますか?

幾つになってもあれはできない、これはできないと言っていませんか?

大人になってもあれはできない、これはできないと言っている気がします。実はそれは言い訳なんですよね。

改めてそう感じている今です。

一歩踏み出す勇気を持ちたいものです。

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